バランス重視か、個性を伸ばすか?

学習についてのバランス重視か、個性を伸ばす、どちらを取るべきなのか?
教材会社のメールに興味深い記事がありました。引用します。
ーーーーーーーーーーーーー

ソニー生命がこの9月、「47都道府県別生活意識調査2016」と題した調査を行っています。標本数は全体で4700。

 各都道府県とも20歳から59歳までの男女50人ずつ計100人が対象です。
 「県民性」を知るうえで面白い結果が出ていますので「教育」に関する項目のみ抜き出してご紹介しましょう。
 (「子どもがいる男女」が対象のためこの部門の標本数は37~56)

【「教育」にはできるだけお金をかけたい・・・全国平均20.1%】
  1位 埼玉県  30.4% 
  2位 徳島県  28.9% 
  3位 鳥取県  28.6% 
  4位 沖縄県  27.9% 
  5位 京都府  27.0% 
  6位 奈良県  26.7% 
  6位 福岡県  26.7% 
  8位 北海道  25.6% 
  9位 神奈川県 25.5% 
  9位 佐賀県  25.5% 

 都道府県順位トップ10のうち7つが西日本でした。東日本は3つ。
 「教育にはおカネを」という意識は西高東低のようです。
 ただし、できるだけお金をかけたいといっても、その中身にはずいぶん温度差が見られます。

【受験勉強についての考え方
/お金がかかっても教育サービス(学習塾など)をフル活用して挑んでほしい
・・・全国平均34.5%】
 1位 北海道  46.2% (49.5% 33位)
 2位 兵庫県  45.1% (70.4% 4位)
 3位 香川県  44.7% (66.1% 11位)
 4位 奈良県  44.5% (73.8% 2位)
 5位 福井県  44.4% (50.4% 31位)

【受験勉強についての考え方
/参考書やアプリなど低コストな教材のみで挑んでほしい
・・・全国平均27.4%】
 1位 沖縄県  48.9% (50.6% 30位)
 2位 富山県  48.8% (52.0% 28位)
 3位 鳥取県  38.8% (52.9% 27位)
 4位 山口県  34.8% (59.5% 19位)
 5位 熊本県  34.0% (52.6% 27位)
 5位 大分県  34.0% (49.3% 35位)

 教育サービスのフル活用派と低コスト派と呼んでよかろうと思いますが、
 「できるだけお金をかけたい」と言っていたさきのトップ10のうち、フル活用派は北海道と奈良県の2道県のみでした。

 3位の鳥取県と4位の沖縄県は低コスト派に属しています。家計の問題などが絡んでいるのでしょう。

 なお、カッコ内の数値はこの4月に実施された「全国学力・学習状況調査」の
 中3生の通塾率(全国平均60.6%)とその全国順位です。

 フル活用派でトップ10入りしているのは兵庫県と奈良県の2県だけ。北海道と福井県は30位にも入っていません。
 フル活用と回答しているのに、中3の半数が通塾しているだけでした。理由はよくわかりません。

【学ぶポイント/苦手を克服してほしい・・・全国平均28.8%】
 1位 北海道  43.6%
 2位 香川県  42.8%
 3位 兵庫県  41.1%
 4位 大分県  40.4%
 5位 栃木県  39.6%

【学ぶポイント/得意なことを伸ばしてほしい・・・全国平均45.2%】
 1位 山梨県  64.7%
 2位 富山県  62.8%
 3位 岐阜県  59.0%
 4位 沖縄県  58.1%
 5位 群馬県  54.3%

 バランス重視派と個性尊重派とでも呼べばいいんでしょうか、面白い結果ですね。

 ちなみに、以下の数値をご覧ください、昨年度の「過年度卒業者を含めた国立大学進学率」です。

 国立大学合格には学力バランスが重要とされていますが、国立大学進学者の割合(全国平均8.39%/横の数値は全国順位)とこれらの数値を比べてみると、バランス派は栃木県を除きすべて全国平均より上位、個性尊重派は群馬県を除きすべて上位。

 バランス重視も、個性尊重も頑張っている。 バランスにしろ個性にしろ学習自体に関心を持つことが先ず重要なようだ。

┌◇バランス派───────┐
 北海道   9.73% 23位
 香川県  12.27% 11位
 兵庫県   8.81% 33位
 大分県   12.99% 8位
 栃木県   8.38% 36位
└─────────────┘

┌◇個性尊重派───────┐
 山梨県   8.96% 30位
 富山県  14.27% 1位
 岐阜県   9.16% 27位 
 沖縄県   9.44% 24位
 群馬県   7.81% 39位
└─────────────┘

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー
幼児期からの英才教育は、確かに魅力的で、親も指導者も高揚します。
しかし例えば、物理学者のアインシュタインは言語障害で思い通りの大学に入れなかった。
{AF4FDB23-CAF9-4133-84A1-BDCD71B2C184}
俳優のトム・クルーズは失語症で台本は読めず、朗読してもらって覚える。
{25FB910A-EC52-42C3-A447-E7046E20B512}
発明王のエジソンは努力家の印象があるが、若い頃、気難しく奇行で「他の生徒が迷惑する」と二回退学させられた。
{F1A598FF-D3D6-4A8C-BBB3-2F2A49E9A132}

天才にはそれぞれ苦労があるようで、全て優秀とはいかないようだ。

一芸だけで生きてゆくことはなかなか難しい。
義務教育の期間はバランス重視かなぁ、と思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください