今日から授業!

今日から授業!

月曜、火曜は教室に行った。

片付け、マルつけ、コピーなど雑用は多い。

しかし、落ち着いて、8月末の中学課題テストに向けて、昨年、一昨年の問題を見直したり、各中学の夏休みの課題を検討することは大切だ。

「先生は、毎年同じなので、楽でしょう?」などと言う人がいるが、なかなかどうして大変である。

何がと言うと「ヤマかけ」である。 一学期これまでの各中学の出題傾向と、それぞれ今年担当の先生方の強調ぐあいを、把握する。

それにプラス、生徒さんの、勉強の様子、一学期の取れてない所の復習でいいのか? それとも得意科目をもっと伸ばして、難問に取り組んでもらうのか?

そもそも、今日16日に学校の宿題、塾の宿題が終わっているのか?

それぞれのお顔を思い浮かべながら、作戦を立てる。

この作業は、決して毎年同じ事はありえないし、ある程度パターンの数はあるが、誰にどう当てていくのかなと、考えねばならない。

だから、一般的な「ヤマ」とそれぞれのお顔を見ての「ヤマ」は違う。

30日のテストまでの、二週間に何をどれくらいやってもらうのか? また、先生の足りないという思いと、生徒さんが課題と考えている所は、必ずしも一致しない。

もっと計算の練習をして、速く正確にする方が得点は伸びるのになぁ、と思うが、生徒さんは、もうやり方は、分かっているので、しんどい反復練習を嫌う。

単語を覚えて欲しいのに、長文をやりたいと言う。 2〜3時間長文を読んだところで、初見の長文がテストでできるようになるわけではない。

英語に2〜3時間しかかけれないなら、教科書の本文のほうが効果的だ。もっと少ない時間でも、単語と連語( イディオム)を覚えておけば、平均点くらいすぐにとれる。

暗記でとれるなら、それに越した事はない、と思うのだが、塾の小テストでも言い訳などして、皆がなかなか取り掛からないのは残念だ。

小学生さんなら、無理にも、押し切れようが、中学生ともなるとそうも行かぬ。

実際、夏休み、これまでの間、漢字、計算の小テストなどは小学生さんの方がしっかり取り組んでいる。

中学受験の方が、ある意味やりやすいのである。

だが、そうも言ってられない。また、今日から、説明して、納得してもらって、の繰り返しだ。

先生も、気合いを入れて、頑張るしかないのである。

夏休みで生徒さんの出入りが多く、忙しいと細かい手仕事がしたくなる。漁港に続く2作目は、ドールハウス。東京で息子のお嫁さんにプレゼントした。

先生のお盆休み

先生のお盆休み

先週の水曜から東京へ行った。

丁度、台風を出迎えるようになった。 まだ 新幹線の中から、雨が降りだし、カサでは間に合わず、カッパを着た。

風雨にも負けず新橋演舞場に向かう。東銀座から、トコトコ10分ほどだが、長く感じる。

演し物は、新歌舞伎で「ナルト」であった。原作はマンガだ。

昨年は「ワンピース」を六本木歌舞伎でやっていた。

マンガを読んでいないので、序盤はついて行き難い。

マア、それでも、スジが分かってくると面白いものだ。

坂東已之助と中村隼人さんの若いお二人が、主役で、その日は、片岡愛之助さんが仇役だ。

大詰めでは、舞台の上にプールを入れて、「ほん水」夏のご趣向で、楽しいひと時だった。

上演時間は、休憩を挟んで、4時間かかった。
冷房の効いた、イスに座りすっかり冷えて肩が凝った。 新幹線の後だから尚更だ。

劇場を出ると「暴風警報」である。

タクシーすらないので、濡れてホテルに戻った。

次の日は、昨日の強行軍がたたり、体調不良だ。雨もまだ降るので、読書することにした。

作詞家、阿久悠さんの、再読。甲子園好きで知られる詩人の、戦後歌謡史に合わせて、ご自分の半生を語っておられる。

明治大学に資料館があり、行くつもりだったのだが、金曜日から明治大学の夏休みで、行けなかった。 この日、動けば良かったのだが、あとの祭りである。

「デザイン、新・100の法則」は、デザインと知恵についての本。

例えば、レゴブロックが良く出来たデザインであるのは、子どもでも、説明書や教えてもらわず、遊べる所。

ブロックは直方体だが、4側面は平らでスベスベ。上の凸、下の凹で、差し込む向きを間違えようがないと、いった話を集めたものだ。

東京の地名と地形。 タモリのテレビでもお馴染みだが、東京は坂と水路の町。

それが、1600年はじめ、徳川幕府が成立した頃から古地図が出てくる。 さまざまな地図を掲載し、時代の流れを教えてくれる。

夕方ようやく雨が上がったので、神田の蕎麦屋さんで、ホテル篭りで冷えた身体を温めるため、夏なのに、鳥南蛮を食べる。

池波正太郎さんの、お気に入りのお蕎麦屋さんである。

焦がした太いネギと、しっかりとした出汁で暖ったまった。 お汁の底には、一片の柚子。

店員さんは、ほとんどが私よりも年上の女性であった。 テーブルの上には、伝票が無い。

お勘定を、お願いすると「千円」と言われた。
980円でもなく1100円でもない。

しかしそれが、今のこの状況には、エラク、似つかわしく感じられた。

鳥南蛮は、千円…。

そんな素朴なお店だが、この鳥南蛮は、カップラーメンにもなったことがある!