中・高校生とSNS
今までは、中学生で塾に来ていた生徒さんは、高校生になってもそのまま来ることが多かった。
しかし、3年くらい前から、ラインで直接、ご本人と連絡を取るようになって、上手くゆかなくなった。
ラインは写真が送れる。
文章や言葉より画像の情報は多い。
大変、便利で、わからない問題を、さきに写真で送ってもらうと、塾に来てすぐに解説してあげられる。
ことに、テスト前夜など、生徒さんは、勉強すれば、するほど、疑問が出てくる。
わからない問題は、明日のテストまでに解決したい!
その気持ちはわかるが、正直、前日では手遅れだ。 前々から先生が教えて、自分でも何度も出来て、はじめてテストで点になる。
しかし、前日の切羽詰まった時に、そんな説教は、聞く耳を持たない。解説を書いて送る。
放っておくわけにも、いかないし、塾の「ヤフー知恵袋」化が始まる。
それではと、つぎのテストでは良い結果を目指して、明けの授業の準備をする。
例えば、6週間あるから、これは教えて、これは宿題にして、スケジュールを作って、お渡ししようと待ち構える。
と、「部活が忙しくて、行けません、」なんて、ラインが入る。
ギャフン!
しばらくたって、保護者さまから「テストの結果が悪くて…」
「部活が忙しいのですね」
「いえ、故障して、部活を休んでるので、勉強をして欲しいのです」
ギャフン、ギャフン!
わざとで無いにしても、電話なら、理由や状況をつかんで、説教もできるが、ラインは一方通行だ。
問い返しても「スマホを見てなくて」と言い訳されると、本人はもとより、保護者さまとの、関係まで、悪くなる。
ただでさえ、高校生の勉強は難しいし、忍耐力と気力が要る。
結果を望むなら、指導する側も、厳しくならざる得ない。
問題を解いて見せるのは簡単だが、テストで良い成績、大学合格はもっと難しい。
また、昨夜は、中学1年のFさんのお父さまが遅れてお迎えにお見えになった。
神戸市公立中学の教員をなさっているお父さまも、今年は中3の担任だ。 事件発生で、娘さんを家へ送ってまた、学校に戻り対応だという。
大変である。
正月の喜寿お祝いの時も、県立高校の校長をしているA氏が、さかんに部屋を出入りする。
聞くと、年末から家出していた高3の生徒が、東京で見つかり警察に保護されて、一段落だよ、とホッとしていた。
どちらも、SNS絡みだ。
未成年者は、禁酒、禁煙、車の運転も禁止だ。
スマホも18禁にしてよい。
自分の行動に責任が取れないからだ。
塾の先生へサボリの言い訳は、大したことないけど、事件の加害者や被害者になる可能性は高くなる。
ネットにつながるのは、せめて、ノートパソコンくらいの大きさにしておこう。布団や便所に、持ち込める機器は本人にも、保護者さまにも管理が難しい。
この土曜日また、A氏に用事で会うが、例の、家出受験生のどんな後日譚が、聞けるのだろうか?
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