ドルチェ・グスト
ドルチェグストはネスレ日本のコーヒーメーカーである。
五百円玉くらいの直径の、カプセルの中に挽いたコーヒー豆が入っている。
それをドルチェグストにセットすると、高温のスチームが、カプセルのコーヒーを、クレマという泡とともに高圧で抽出する仕組みである。
もともと、20年くらい前に、ネスプレッソというオフィス用の、コーヒーマシーンが発売された。
ホテルなどでは、部屋に備えてあり、美味しかったので、楽しみにしていた。
ところが、業務用のためえらく値段が高かった。
東京の三越の地下に売り場があって、行ってみると、さまざまな種類のコーヒーのカプセルが美味しそうだった。
ところが、肝心のコーヒーカプセルが、主に東京だけでしか市販されていない。
さまざまなカプセルを飲みたければ、その都度、東京の知人などに頼んで、送ってもらうしかない。
ネスレ日本の通販はロットが多く、百個単位である。 しかもカプセルが一個百円もする。
飲みたくなるのはもっぱら冬の間なので、そのままに、していた。
友人にHというのがいて、ネスレに勤めている。
そのオヤジが、やはりネスレの重役をしていて英語が上手く、難しい英作文などもHは宿題を手伝ってもらっていた。
ズルイなあと、思ったが、先生は、「上手い」と褒められる。
そのHにいつか出会って、ネスプレッソの機械をくれ、というと、無理だという。
ワンランク下の ドルチェグスト ならやる、という。
こちらは、専用のコーヒーカプセルがコンビニでも市販されているので、便利だという。
結構美味しい!
こちらにした。 また、ミルククリーマーというのがあり、牛乳を入れてブイーと回すと、暖かく泡立ててくれる。
暖かなミルクのうえに、高圧のコーヒーをプシューと入れると、大変、美味しい。
機械も何代目かになり、近頃は、豆の種類が違うのも発売され、ローストした豆のがいい香りだ。
この冬は、エスプレッソ・インテンソと言う味ばかり飲んでいる。
冬が終わると、マシーンの投げ売りになるので、五千円ほどで手に入る。
カプセルは、プリンタのインクみたいなもので、儲けガシラだから、滅多に値引きはせぬが、16個、千円ほどである。
スタバで飲むのに比べると贅沢ではない。冬は、まぁ、いいか…
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