そねざきけいさつ
大阪や兵庫では、警察署のひらがな表示が多いそうだ。
たしかに、三ノ宮からずっと山手に歩くと、生田警察が見えてくる。看板はひらがなで「いくたけいさつ」
そういえば、梅田でも、駅前から少し行くと「そねざきけいさつ」 が見えてくるなあ、と思い出す。
厳めしく、権威的な漢字に比べると、かなはとっつきやすく、柔らいイメージがある。
関東では漢字表示が多いようだ。
やはり、町の警察署を利用するのは、子どもやお年寄り、など弱者、外国人も多い。
目が悪いわたしのような者にも、薄暗い夕方などは、警察に限らず、カナ書きの看板はありがたい。
それが、今年から、小学校で県名漢字が増える。
常用漢字に入ってない、
茨、媛、岡、熊、埼、鹿、栃、奈、梨、阪、阜の11字が加わった。
常用漢字だが、小学校では習わなくてよい
潟、岐、香、佐、崎、滋、縄、井、沖
の9字の合計20字が追加された。
新学期を前にさっそく、ワークなどの練習帳が送られてきた。
塾でも小5以上の中学生も含め、追加プリントをお配りしたい。
しかしわたしは、じつは、このような動きには、否定的だ。
オッサンには、もう五十年も見慣れた、当たり前のことだが、小学生にはさぞ面倒だと思う。
それに、漢字が増えるのは、中国人の観光客には、ありがたいだろうが、その他の日本語が少しできる、リピーターの外国人には、カナのほうが 読みやすかろう。
また「さいたま」市 「むつ」市「いわき」市「つくば」市など、地方自治体では、合併のときに、カナ地名にしたところも多い。
ところが、ネット上では、これに反対の意見が根強い。
理由は、カナ地名は、目立ちたがりで、かっこ悪いだけだ。
伝統的な意味が、わからなくなると言うところだ。
1か月くらい前にも、このブログで書いたのは、できるだけ漢字の利用を、減らして、他の科目の勉強をする方がいい、という事だ。
勉強習慣をつける、暗記力をつける、ことを目標にする、漢字練習にはもう時間はかけていられない。
カナでいい。漢字を覚えるヒマがあれば、
もっとたくさん読んだり、作文を書くほうがいい。
内容をしっかり読む国語力、じっくり考える思考力が必要だ。
もともと漢字は中国から来ている。
日本語の大和言葉が出来てから後、漢字が中国の文明や仏教の紹介に使われた。
大和言葉に漢字が当てはめられ、学習の時間と経済力がない庶民は落としめられた。
こういった歴史を考えると、欧米人が大学で、ラテン語を学ばされるのに似ている。
実用的な利益がない、他の勉強の時間が減る、中国人のほかの外国人には壁になる。
以前は「カナモジカイ」というのがあって、伊藤忠商事社長の伊藤忠兵衛らが、漢字を減らそう運動をしていたが、今は下火だ。
江戸時代以前の古典をすてても、もっと勉強せねばならない他の科目にエネルギーを、かけたほうが良い。
中国語も、いくらか学んだわたしが、やっぱり減らそうよね、と思うほど、日本の漢字学習にはムダが多い。
例えば、日本語の漢字は、音読み・訓読み、送りがな、がともなう。
中国では漢字一語にたいして、発音は一つだ。( 四声はあるが )
また、この話は将来も、続けて考えたい。
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