得意な事で勝負する
卓球が上手で今年、京都の高校に進学したY君は住吉中の出身だった。
もとは、小学4年くらいまで、野球少年だった。
ところが、ある時、このままだと高校野球甲子園にも行けない!
と気づいたと言う。
「野球は上手な人が多い、いくら練習しても選手はムリだ」
それでいろいろなスポーツを、試した。卓球は初めてなのに、どんどん先輩たちを破った。
それでも遅い出発なので、遠方まで有名な指導者のところへ通った。
すぐに結果は出て、中学2年で神戸市一位はかんたんに取れた。
塾にはこの頃から来はじめた。
住吉中のひとは「Y君〜大会優勝」の垂れ幕がよく校舎にかかっていたので覚えているでしょう。
強化選手になってオリンピックレベルの合宿にも呼ばれて上位選手と練習できた。
高校は京都のH学院に入学が決まった。
ところがご両親は「ケガ」して卓球が出来なくなるのが心配だ。
今年、4月高校入学からもう半年になるが、時々、SNSで連絡する程度だ。
寮か何かの都合で、下宿せずにJR住吉から京都に通う事も多いらしい。
元気に試練を乗り越えて、東京オリンピックでその姿を見せて欲しいものだ。
一方、兵庫県の公立高校入試では、満遍なく、苦手科目を作らない内申書平均点主義が大切だ。
スポーツや芸術の分野では、一発一点豪華主義である。
内申書というのは、才能がある、ないにこだわらず、頑張れば報われる慈悲深い、丁寧な入試だとつくづく思う。