神のまにまに
白鶴酒造の酒蔵開放が、先週あったようだ。
ようだ、と言うのは、チラシをもらいながら、行っていない。
今年は、神戸大学と白鶴酒造がコラボして、純米酒を売り出した、行きたい。
飲みたい!
それがクラッセ一階の、白鶴ショップで購入できた、やった!
さっそく試したが、美味しかった。 精米度合が70%とやや低い。30%を周囲から削り取る、最低の基準だ。 それでもなかなかイケる。
普通の純米酒でも、美味しいものは60%くらいまで磨いている。 吟醸酒となると50%、お米の半分をすててしまう。
もったいない事だが、お米には、外側に油やタンパク質があり、ご飯で食べると、美味いのだが、お酒には雑味になってしまう。
これは、宮城県によく行っていて、純米酒を飲みましょう、と言うキャンペーンをやっている。
宮城県をはじめとして、東北地方は米どころである。
純米酒に対し、本醸造酒は、安価に酔えるようにアルコールを加えている。
大手メーカーのアル添酒をやめて、少し高くても、米だけで作った純米酒を飲んでくださいね、と言う事だ。
その酒蔵や居酒屋で「純米酒はいいでしょう?」と、何度も教え込まれたからだろう。
このままでは、お酒のブログになってしまう、
「神のまにまに」というと、アニメでも有名だがそうだが、酒瓶のラベルによると、菅原道真の和歌から採ったと言う。
この度は 幣 (ぬさ )も取りあえず
手向山 (たむけ) 紅葉の錦
神のまにまに
今度の旅は急なことで 、道祖神に捧げる幣も用意できません。
手向山の紅葉を捧げるので、神よ、御心のままにお受け取り下さい。
「たび」は「旅」と「度」の掛詞。
ぬさ (幣 ) 色紙を切って、道祖神に供える。
「取りあえず」は「用意するひまがない」
手向山は京都から奈良への山。「山名」と「手向ける=供える」が掛詞。
「神のまにまに」は「随」と書く。格助詞の「に」を添えて「神の意思のままに」と解釈する。
百人一首にも入っている、秋には相応しい和歌だ。
奈良女子大学学長だった曽沢太吉先生の本によると
「道真にしては優れていない。結局、紅葉の美しさを賛えただけである」らしいけど、
酒瓶の短歌を眺めながら、飲むのも一興ではないか?
ということで、無事にブログも締められるし、先生が、酔っ払いオヤジではないとわかってもらえれば幸いである。