続、眠れぬ者に夜は長し−森田療法

続、眠れぬ者に夜は長し−森田療法

そんな時、戦前に活躍された、精神科医の森田正篤先生を知った。

先生の著書や、森田療法を知っておられるお医者さんに教わった。

気分次第で行動しない、ということだ。

今日は学校へ行きたくないなぁ、とか、何となくイライラする、これらは、気持ちを表す言葉だ。事実ではない。

もし、学校を休んだり、しかめっ面をした瞬間に、事実になる。

対策は、はじめの気持ちの段階で、行動に移さないようにしよう、と言うことだ。

遅れても学校に行く、作り笑いをする。 その行動が、事実、現実になり、気分、心の問題から解放される。

心を、心のまま、分析して癒すのは、医者でも大変だし、時間がかかる。

そこで行動療法というのが、考案された。

具体的には、患者は、部屋で一人で横になる、これを絶対臥褥 ( ぜったい がじょく ) という。 食事とトイレ以外は、ずっとそのままにする。

本もテレビも、何もしてはいけない。 ただ四六時中、横たわって1週間を過ごす。

そのあいだ、人は、自分の心と対話する。 そして、何かしたくて、誰かと話しをしたくなる。

これは、内観 ( ないかん ) とも呼ばれ実際に、刑務所などで、受刑者が雑居房に移される前に、落ち着かせる為にも行われる。

人間には、エネルギーがある、それもプラスの力がある、という強い肯定的思考から生まれた。

人は、生きたい、もっと上手く生きたい、という気持ちが、自殺希望者にもある、という。

抱えている問題が、解決されたら、また、生き続けたい、不治の病に侵された者でも、苦痛さえなければ自然に寿命が尽きるまで、生を全うしたいと、考えている。

まして、不登校など、一週間絶対臥褥すると、原因について、誰かに打ち明けたい、自分が学校へ行けない理由が、明確になる。

それは、事実ではないかもしれない。例えば、イジメられる妄想かもしれないし、本当に回りの人は気が付かない、イジメがあったかもしれない。

本人が何か語ることにより、問題が、見えるようになり、ほかの人もその問題に関われるようになる。

そしてそれが事実なら、学校や裁判所など、現実社会に働きかけ解決されるべきだ。 もし気分なら、本人と、周りの人たち、医者が援助して復帰できるようになる。

わたしの不安は、地震で怖い目をして、寝ているあいだに、また家ごと押し潰される、恐怖がある。

しかし、いつ起こるかわからない、地震を恐れるのは、バカげている。 地震は現実の不安であるが、可能性が少ないので、無視するしかない。

疲れて悪夢を見るのが、多くなれば、サプリメントを飲んだり、マッサージに行く。

また、悪夢が原因で、翌日の仕事が100%の力で出来ない焦燥感は、眠れなくても、身体を休養させる効果があるのだから、目を閉じて耐える。

また、完璧主義は悪いことではない、と自分で言い聞かせる。

起きる時間になれば、エイャ!と気合いをかけて、睡眠不足で辛くても、笑顔でいる。

そうすると、一日が何とか終わる、その繰り返しだ。

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