課題テストのヤマ-中2数学
中2の夏休み明けテストは、毎年、どの中学も連立方程式が中心になります。
御影中、昨年の過去問をみて行きましょう。
大問1は一次関数のさわりと、正比例、反比例。連立方程式の解選択、式の利用。
どれもやさしいです、落とさないようにしてください。
大問2は式の計算、小問は8個、全問正解で行きましょう。
大問3は等式変形、今回はやさしいですが、難問も出ますから、もう少しレベルの高い問題をこなしましょう。
大問4は連立方程式の計算。小問7、8、9の小数、分数が入ると正解率が下がってしまう。
解き直すと、ほとんどのひとができますから、危機感がない「次は出来るだろう」
しかし、あとで出来るのと、テスト中に出来るのでは、全然違う。
昨日書いた中3の因数分解やルートの計算も同じだ。「やり方は分かっているから、次は出来るだろう」
このへんは私立中学受験をしたひとと、
小学校で勉強しなかったひとの、学力も、心構えも違っているように思います。
中学受験では特に計算はストップウオッチで計って、その上で正解できるように指導します。
時間不足もケアレスも、負けは、負けです。
その点、受験をしていないひとは、ゆっくり、じっくり、解答します。
「時間をかけ過ぎだよ」と言うと「納得しないと勉強になりません」と不思議な表情です。
むろん、最初、導入部はゆっくり理解していいが、問題練習やテスト前勉強では、それではいけません。
時間も限りのあるリソースだと認識してください。
受験までは1年間、テスト前は1週間、テスト中は1時間。 全て期限付きです。
大学はもう一年、浪人できるが、高校受験は、そうはならない。
3月のブログで書いたが、高校入試が3月でなく5月だったら、もうワンランク上の高校に行けたよね… と生徒さんと話すことがあった。
『部活もして自分の能力にふさわしい高校に行きたかったら小学校5、6年のうちにキチンと勉強しよう』
だが、中学受験していない、温室育ちだから、厳しさがない。
だからテスト直しで、解説が理解できたら、その問題が出来るようになったとカンチガイする。
「分かっているのに、試験で得点できない」
制限時間内に正解を書けなければ、分かっていないのです。
正直、公立中学のテスト問題を2倍の時間かけると半分以上のひとは、80点を取ってしまうでしょう。
それを1時間で解かせるから、平均点が50点になるのです。 すなわち生徒半分が50点以上、半分が50点以下です。
そう設定して教師は、問題作成をします。 読み違いで平均点が60点や40点になると、生徒の学力を「読めなかった」先生は苦い顔になる分けです。
…書き過ぎたが、そのまま載せます。先を急ごう。
大問5は利用。今回出題はなかったが、食塩水その他の問題も夏休みワークにも、通年ワークにもたくさんある。 全問解いてテストを受けよう。
大問6は(1)だけでいい。各3点なので時間があれば他を見直そう。
まとめると、
多項式の計算、等式変形、式の利用と 中1分野から計算、正比例、反比例など中心です。
進度の早い学校は、例えば、昨年の住吉中、一次関数が出題されますが、せいぜい、グラフを読み、書く程度です。
また、作図など、図形をだすところもあります。例えば昨年の魚崎中学。
いずれも、少ないし、やさしいので、塾の夏休みワークを使って、ひと通りで、大丈夫でしょう。
繰り返しになりますが、連立方程式の計算と利用は、高校入試では必出です。
私立も公立高校でも出るし、やさしくも難しくもできるので、この機会にしっかり仕上げて、冬休みまで復習なしで、大丈夫なようにしましょう。
2学期は一次関数、図形の証明と続きますから、本当に連立方程式とは、しばらくお別れです。