司馬遼の慶喜-やってしまった!
やってしまった!
司馬遼太郎著の「最期の将軍、徳川慶喜」。
正月にラジオで全文、朗読が放送される、と知っていて、うっかり聞き忘れていた。
それが何と、最近ユーチューブにアップされた!
上げてくださった方に感謝だ。
朗読は松平定知アナウンサー。
この人は、タクシー運転手を蹴ったり、いろいろ、スキャンダルもあったが、やっぱり上手い。 7時間、トチリなし。
安定の放送だ。
松平は、徳川家の別名だが、当の定知アナウンサーも伊豫、松山、松平家の末裔という。
司馬遼太郎は「坂の上の雲」の中で松山は、「温暖かつ食に恵まれ、人心も穏やか」と書いている。
しかし、定知アナウンサーは、突然変異なのか、血の気の多い熱血漢のようだ。
土曜日の夜から、日曜日の朝まで7時間、通して聴いてしまった。
1週間くらいでゆっくり楽しみながら聴くつもりだったが、一気にやってしまった。
ご承知のとおり、慶喜は、人間味に欠ける、頭の良すぎる将軍だったが、徳川と薩摩の内乱を避けて日本を救った恩人だった。
という主旨なのであるが、司馬遼さんと定知アナウンサーの、感動させるように、感動させるように、持って行かれたら、ひとたまりもなく、時間がたつのを忘れていた。
本当に困った、ラジオ朗読なのであった。