衣更え
衣更えは苦手だ。
この時期、日本に四季があるのは、恨めしい。
1日を費やして冬の長袖やらセーターを、タンスの奥から探し出して、ハンガーなどにかける。
春の衣更えは薄くなるので、ドンドン脱いで何とかなる、片付けはボチボチできる。
秋はチョコっと引っ張り出して終わりとは行かない。身に付けるモノが多いではないか!
靴下、ズボンから探し回らねばならぬ。手袋、マフラーなど半年前に洗濯した後にどこに入れたか、覚えているものか!
昔、アメリカでワードローブ、を見てたまげた。 冬物、夏物、合わせて靴に至るまでヅラーっと並んでるのだ。
そこに主人はサッと入って、今日の気候に合った服を着てくるのだ。
広い部屋に持ってる衣類が、ズラリ、一覧で選べる。
まるで芝居の衣装部屋ではないか!
中学の頃、校長が朝礼の講話でクドクドと、
「作家山岡荘八先生は著書徳川家康の中で、
人生は重い荷物を持って、長き道を歩んでいくようなものだ、と書いておられる。諸君も日々忍耐を…」
昭和は住宅も狭かったし、仕方なかろう。時代は流れて、21世紀である。 しかし衣更えはみな昔と同じような事をやっているようだ。
アマゾンなどが、春先に、デカい衣装箱を送りつけて来て、クリーニングして、夏の間は預かって「10月20日お届け」してくれないのかなぁー。