先生のお盆休み

先生のお盆休み

先週の水曜から東京へ行った。

丁度、台風を出迎えるようになった。 まだ 新幹線の中から、雨が降りだし、カサでは間に合わず、カッパを着た。

風雨にも負けず新橋演舞場に向かう。東銀座から、トコトコ10分ほどだが、長く感じる。

演し物は、新歌舞伎で「ナルト」であった。原作はマンガだ。

昨年は「ワンピース」を六本木歌舞伎でやっていた。

マンガを読んでいないので、序盤はついて行き難い。

マア、それでも、スジが分かってくると面白いものだ。

坂東已之助と中村隼人さんの若いお二人が、主役で、その日は、片岡愛之助さんが仇役だ。

大詰めでは、舞台の上にプールを入れて、「ほん水」夏のご趣向で、楽しいひと時だった。

上演時間は、休憩を挟んで、4時間かかった。
冷房の効いた、イスに座りすっかり冷えて肩が凝った。 新幹線の後だから尚更だ。

劇場を出ると「暴風警報」である。

タクシーすらないので、濡れてホテルに戻った。

次の日は、昨日の強行軍がたたり、体調不良だ。雨もまだ降るので、読書することにした。

作詞家、阿久悠さんの、再読。甲子園好きで知られる詩人の、戦後歌謡史に合わせて、ご自分の半生を語っておられる。

明治大学に資料館があり、行くつもりだったのだが、金曜日から明治大学の夏休みで、行けなかった。 この日、動けば良かったのだが、あとの祭りである。

「デザイン、新・100の法則」は、デザインと知恵についての本。

例えば、レゴブロックが良く出来たデザインであるのは、子どもでも、説明書や教えてもらわず、遊べる所。

ブロックは直方体だが、4側面は平らでスベスベ。上の凸、下の凹で、差し込む向きを間違えようがないと、いった話を集めたものだ。

東京の地名と地形。 タモリのテレビでもお馴染みだが、東京は坂と水路の町。

それが、1600年はじめ、徳川幕府が成立した頃から古地図が出てくる。 さまざまな地図を掲載し、時代の流れを教えてくれる。

夕方ようやく雨が上がったので、神田の蕎麦屋さんで、ホテル篭りで冷えた身体を温めるため、夏なのに、鳥南蛮を食べる。

池波正太郎さんの、お気に入りのお蕎麦屋さんである。

焦がした太いネギと、しっかりとした出汁で暖ったまった。 お汁の底には、一片の柚子。

店員さんは、ほとんどが私よりも年上の女性であった。 テーブルの上には、伝票が無い。

お勘定を、お願いすると「千円」と言われた。
980円でもなく1100円でもない。

しかしそれが、今のこの状況には、エラク、似つかわしく感じられた。

鳥南蛮は、千円…。

そんな素朴なお店だが、この鳥南蛮は、カップラーメンにもなったことがある!

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