英単語の覚え方

英単語の覚え方

英単語を覚えるのは、メンドウなものだが、何かラクなやり方はないものか?
その答えは、例文で覚えること、だろう。
昔は、旺文社から「赤尾の豆単」という本があって私も使った。
赤尾というのは、旺文社の初代社長の赤尾好夫で、多分、戦前からある。
社長、自らが、本を書いて50年位、売れ続けて、学習参考書の旺文社の基礎になった。
赤尾は戦後、英検、日本英語検定協会、も作って、英語教育に貢献というか、政府から勲章までもらって、商売にした。
さらに、テレビ朝日の設立にも関与した。
この本は、単語をABC順にはじめは、アメリカの学生の頻度調査によって(酷いなぁ…)、後に日本の大学入試頻度で英単語を選んでいる。
abandon, abbey,  abdomen  無味乾燥だが、こんな具合に覚えたものだ。
まあ、探検家の植村直己さんも、風雪で動けない時はテントで、この本を読んだという記述があるので、あながち、無茶とはいえないのかもしれない。
次に来たのは、私の高校の終わり頃に登場した「 試験に出る英単語」シケ単、である。
森一郎という日比谷高校の先生が、豆単は入試問題をコンピュータで、頻度が多い順に並べただけなのに目をつけた。
森先生は出題文中で問題にからんでいる、キーワードだけを抜き出した。受験生には時間短縮で、有難いことだった。
また、接頭語、接尾語でも分類し、ずいぶん覚えやすくなった。
その後も森は「試験に出る英熟語」「試験に出る英文法」など立て続けに出した。
関西学院大学の先生になり「試験に出る」シリーズから、入試問題が出ると、噂になり、これまた、ベストセラーになった。
そして、2000年頃、21世紀を目前に「Duo」デユオが出版された。
3、4個の重要単語を500個位の例文にまとめあげた。
例文は、有り得ない語呂合せではなく、普通に意味のあるものだ。
CDを付けたので、英語、日本語!
(  英単語集なのに日本語も続けて流れる、これが偉いですね、) と聞きながら覚えられるし、リスニング対策にもなる。
私はこれが気に入って、前回のDuo2.0
(現行は3.0)から、みなに、おすすめしている。
この例文で覚える、同じコンセプトで、英単語を物語で覚える、などもある。連想で思い出しやすい。
これらは大学受験用だが、高校受験用が  「例文で覚える英単語」学研と   「速読英単語」Z会だ。 
CDもあるから携帯プレーヤーに取り込んで、通学の時にも覚えられ、便利だ。
まだ、英単語集を決めてない人は本屋さんで、見比べて試してください。
英語の勉強は単語だけではありません。文法や長文をも併せて学習しましょう。
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