なでしこカナダ遠征と鮫島彩選手

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ご存じのように、なでしこジャパンはカナダとの国際親善試合、10月29日、第二試合も
カナダに3-2で勝利し連勝で遠征を終えた。

先週の話しなので今さらという感じはするが、改めて、おめでとうの意味もかねて取り上げてみたい。

26日の第1戦はさきにブログに書いたとおり、なでしこはベテラン中心のベストメンバーで臨み、楽勝の3-0だった。

スターティングメンバー
GK:山根恵里奈
DF:近賀ゆかり、熊谷紗希、鮫島彩、川村優理
MF:阪口夢穂、安藤梢、宮間あや、川澄奈穂美
FW:大野忍、大儀見優季

29日の第2戦は熊谷、阪口選手以外、中堅選手中心のチャレンジとなった。
GK: 福元美穂
DF: 有吉佐織、岩清水梓、熊谷紗希、上尾野辺めぐみ
MF: 阪口夢穂、田中明日菜、岩渕真奈、永里亜紗乃
FW: 髙瀬愛実、菅澤優衣香

流れは永里1点目、カナダ、シュミット1点返す、大儀見2点目、
後半、追加時間になってまたシュミットが2点目返すで、あーぁ引き分けかよ。。。

と思った瞬間、後半40分永里に代わって入った、鮫島がカナダDFのボールを奪いゴール!!!

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さめちゃんがおそいかかる、TVでは捉えられないほどの速さです。

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こっちからも。。。  FWの大野#11、大儀見#17選手より前めには張っていた鮫島選手

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GKと一対一だ

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やったー! うしろには宇津木選手#13が、きっちり詰めています。その宇津木選手、2戦目先発予定のところ足の不調で、阪口選手が先発とのこと。 11月2日(日)のフランスリーグでももう5年目のモンペリエ、対ガンガン戦の出場名簿にない、心配ですね。 一方リヨンの熊谷選手は先発出場で、チームも2位の強豪パリサンジェルマンに勝利で1位キープ。

鮫島選手の話
「宮間選手から前線で残っていていいから、という言葉がありました。相手のミスがあったからですが、ああいったシーンはなかなかありません。ボールを持っている間が10秒くらいに感じられて、左右どちらで打とうか考えながらシュートを打ちました」

連勝やりーぃー! といった感じで、鮫島選手1年半ぶりのケガ回復、代表復帰、得点きめる、で運持ってるねぇ。
てことで今回は鮫島選手研究ーーー。

これまでの流れを見れば見るほど、鮫島選手はなでしこJAPANにとって、もっというと日本にとって神を身体に宿す「巫女」、英国から攻撃されたオルレアンを解放したフランスにとっての「ジャンヌダルク」のような気さえするのである。

じっさい鮫島選手が2011W杯のあとフランスのモンペリエというチームに移籍したときはゾクッとした。

2011年3月11日の東北大震災で打ちのめされた日本に、女子サッカー世界一という贈り物をしてくれたのが、なでしこJAPANだが、なかでも鮫島選手の逸話には驚きだ。

高校卒業後、東京電力の女子サッカー・チーム、マリーゼに所属。福島県で練習していた。ところが福島原発の事故でマリーゼは休部、W杯目前の2011年春、鮫島選手は米国のボストン・ブレーカーズへ移籍。

ドイツW杯では全6試合スタメン出場、優勝に大貢献なのである。秋からはフランス、モンペリエで2012年5月までプレー。ロンドン五輪でも5試合スタメン出場して銀メダル獲得。

オリンピックのあと帰国、ベガルタ仙台移籍。 2013年-2014年はケガでリハビリ、本人もブログやツイッターの回数が減ってかなり参っていた様子。 私もW杯、五輪と活躍しすぎたなぁ。。。とやや弱気に

 結婚ーコトブキ引退か、と半ば諦めていたが、今回こうして、2015年6月、カナダW杯に向けて、ぎりぎり間に合ってケガから回復、更にパワーアップして代表復帰してくれてうれしい驚きなのである。

 なでしこJAPAN、W杯2連覇に向かってゼヒみんなで応援しようではないか。