怪談乳房榎

歌舞伎では役者さんに、かけ声をかける時、屋号で呼びます。
中村勘九郎ならふつうに「中村屋」ですが、中村獅童なら「萬屋」( よろずや )
中村扇雀は「成駒屋」(なりこまや)。
由来は出身地、信仰寺社など、てきとうデスね、あまり意味合いは無い。
さて「怪談乳房榎」(かいだん ちぶさ えのき) は江戸から明治時代に活躍した落語家三遊亭円朝の作品。
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菱川重信 ( 実在の菱川師宣+西村重信の組み合わせ ) という画家(勘九郎)と奥さん( 勘九郎の弟、七之助) が悪い侍 (中村獅童)に殺される。 
遺児の真与太郎が、榎の樹液を母乳がわりに育つ、ホンマかいな?、それで、母乳+榎+怖い話= 「怪談乳房榎」
一昨年、惜しくも早逝した中村勘三郎の、ご子息、勘九郎、七之助が、勘三郎の、のこした平成中村座を引き継いで盛り立てている。
7月のニューヨーク公演を成功させ、勢いかって歌舞伎座、ひと月公演を頑張る姿。
勘九郎の一人三役早替わり、舞台上で水が流れる滝、は素晴らしいかった。 
素晴らし過ぎて、歌舞伎ではなくサーカスになってしまう憾みあり…。
しかし、歌舞伎はウケるなら、何でも有りの世界。
猿之助 ( TV「 半沢直樹」出演の香川照之の父 ) がワイヤーで宙づりしてからもう30年。 
九月京都南座では海老蔵が虎視眈々、新趣向を練っていると聞く、楽しみである。

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